"ばらばら"について
ブログタイトル"ばらばら"について。
2007年4月に発売された星野源氏のCDフォトブック「ばらばら」にちなんでいる。
CDには同名の曲も収録されている。
発表から10数年経つが今でもよく聴く大好きな曲である。
世界はひとつじゃない
ああ そのまま ばらばらのまま
世界はひとつになれない
そのまま どこかにいこう
よく「世界はひとつ」というフレーズを耳にするが、果たしてそうだろうか。
人と人とは完全にわかり合うことなんてできない、「ばらばらのまま」。
だけどそんな後ろ向きなことも、この曲を聴いているとよしとできる気さえする。
決して前向きに歌っているわけではないフレーズも星野源氏が不思議とよしとしてくれる。
世界はひとつじゃない
ああ そのまま重なりあって
世界はひとつになれない
そのまま どこかにいこう
そんな”ばらばら”な状態に自分自身苦しめられ、自分を傷つけ、人を傷つけてきた。
「重なりあって」も「ばらばら」のまま、ちょっと前向きになってきた。
他人を受け入れたり、認め合ったりするのにこのメンタリティはすごく大事だなと感じる。
「ばらばらのままでいい」
このことを認めることができたのならどれだけ楽だったのかなと思う。
わかっていても譲れないこと、思っていても衝突すること。
そんな状態で「世界はひとつ」になるわけもなく、”ばらばら”は「世界はひとつ」という論調に対するアンチテーゼで、よっぽど平和的な考えなのかもしれない。